『納涼!SL川柳575 in SENGOKU』 五七五、書いて賞金、ゲットだぜ!に参加した。
賞金は、なんと 5 0 0 0 L $ 。
大金。
これだけあれば、カッチョイイ人間アバターや、カッチョイイポーズとか、アニメーションを買い漁れる。ウハウハ。
是非とも、手に入れたいところ。
しかし、俳句は未経験。季語は夏をイメージするもの、とのこと。
とはいえ、なんとなく五七五になってればよいという緩い縛りということらしく、それならば、と、いくつか考える。
ドレスコードもあるようだ。強制ではないが、SIM には SIM の雰囲気というものがあり、尊重すべきであろう。
……人間アバター、持ってないな。
慌てて、前日にばたばたと騒ぎ出す狸。
そう、私は、夏休み最終日に慌てて日記を片付ける男……鉄郎、999 に乗りなさい……
しかし、神は我を見放さなかった。
04 地区に越してきた ket さん。彼女が蕎麦のお礼にと、shape と skin をくれていたのである。しかも、夢にまで見たオヤジ顔!

あぁ、マイエンジェル。
早速、彼女のグループで売っている hair を購入。この shape や skin 専用と言ってもいいので、間違いはないであろう。
あとは、服装である。SENGOKU は戦国時代がテーマなので、やはり和服が欲しいところ。
やはり、同じ 04 地区住人の Reiko さんが、今度 NAGAYA に行ってみませんか?と言ってくれていたことを思い出す。早速、お言葉に甘えることとする。ありがとう、Reiko さん。
うむ、いいものだけあって、なかなかに高い。SENGOKU もまわる。
お財布と相談。財布曰く、
「我、その SIM 開店記念の特別価格のものを希望せし」
虚無僧を買ってた。250 L$。
一時間くらい経って、「えぇ!?」と自分でびっくりした。
よく考えれば、当日はフリーで着物とわらじがもらえるはずなんである。
いざというときはそれでよし。
それに、もっとよく考えたら、この分福茶釜、これは和風ではないか。
うむ、和風だ。
見れば見るほど、純和風の出で立ちである。
ということで、直接関係者にお伺いをたてに行った。
bakayoko Boyd: ばっちりでござる
流石、殿。
一国一城の主は懐がひろいでござる。
さて、本番である。
私はイベント時間を過ぎると入れなくなるということを、セカコレで体験済みだ。
なので、30 分くらい前から陣取る。


徐々に集まる参加者。
なんか凄いアバターが多いなぁ……
副司会者のくのいちさんは幽霊姿だし、殿は落ち武者姿であった。
なんだ、この人外魔境。
そして、戦いの幕は切って落とされた。
次々と飛び交う傑作。私も負けじと、応戦。
ちなみに、私の作品は以下の通りである。
「浴衣着た キミを見たけど グレー顔」
「初浴衣(はつゆかた) なかなかでないよ 下半身」
「染浴衣(そめゆかた) モザイク消える 時じらし」
「蝉時雨 ハードディスクも 泣(鳴)いている」
「山椒魚 作ってみるなら スカルプト」
「スクリプト 腕が鳴ります 金魚売り」
「スクリプト 使えば太鼓も プロの腕」
「壁壊し 縁側 Rez して 夜涼み(よるすずみ)」
「アサガオの ように育てよ セカンドライフ」
「アバターに あっちが驚く きもだめし」
「ファンの音 心頭滅却 虫の声」
「なくなると かえって寂しい 在庫目録」
「アイドルも 水着撮影 大変ね」
「自作スキン 脱いでもわたし 凄いんです」
「怒らすと はみださせるぞ なかのひと」
「風流を プリムでつくる 日本人 ちりちりと鳴く 夏の虫まで」
「「オバケだ」と いいはり作る 『ぼくサッチー』」
「幽霊の 火の玉かすむ フェイスライト」
「かお探し 理想が高い のっぺらぼう」
「目指す道 花火ではなく 線香花火」
「みてみたい メモリ積んだら 空の虹」
「デートにて 薄着に胸をどきどきし 指をからめる スクリプトかな」
「気になります 気付いているのか スナップショット」
「 Rez したら 地中に埋まる 蝉のごとくに」
そして、終了。結果である。
【副賞:くのいち賞】
ten Kurka: 里帰りι 買っちまうか? PCノート
【大賞:との賞】
Luxilon Allen: 帰省して 親にSL 規制され
無念。敗退。
しかも、優勝者って「今日始めたばかり」ってなんだよぅ。
ラッキーにもほどがあるだろう。
くそぅ、確かにいいセンスだ、これが才能か。勝ち組というやつか。99% の努力とあと 1% ってやつか。こういう人が歴史に「余の辞書に不可能はない」なんて名言を残しちゃったりするのか。
くそぅ、くそぅ。

独り、寂しくもらった線香花火をする狸。
くそぅ、この線香花火、出来がいいなぁ。
あと、BAN ねたも面白かったなぁ、くそぅ。
とぼとぼ、と、帰路についていると、「こんばんわ」と可愛い声に引き留められる。
振り返ると、そこには可愛らしい浴衣姿の女性が立っていた。

浴衣を褒めると自作だという。彼女もここに商品を並べる職人グループの一員らしい。
控えめで可愛らしい shape と skin、主張しすぎない hair、小首をちょっとかしげる仕草、絶妙な脚の設定、違和感のない重心と座標、その計算され尽くしたピクセルが醸し出すポーズアニメーションが可愛くて思わず見とれてるうちに、
「こんなところで狸さんに会うと、化かされそうですね」
と、彼女は可愛く笑って、去っていった。
気付くと、薄暗い路地の真ん中に独りで立っていた。
薄闇を屋台の明かりが照らしている。
今頃、会場跡は狂乱の祭り騒ぎになっている頃だろうか。
化かされたのは私かもしれないな、と、思いながら、「次こそ優勝」の決意を胸に、夜の SENGOKU を後にした。
そのときには、また、あの娘に会えるだろうか、と、思いながら。
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